初学者が5か月でHSK3級に合格するまでの勉強法

2019年8月に、HSK3級を受け、合格しました!リスニングが意外と難しく、受かるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。

 

4月から大学で中国語の勉強を始め、5か月で取得まで至りました。専門ではなく、単に興味を持って学んでいるだけなので、初学者の方の参考になるのではないかと思います。

 

そもそもHSKとは、Hanyu Shuiping Kaoshi(汉语水平考试)の略で、世界各国で行われている、中国政府が認める中国語の資格試験です。1級から6級まであり、6級の方が難しく、1級の方が簡単です。(英検などとは逆です。)

詳しくは以下のページをご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/漢語水平考試

 

Wikipediaによると、3級は、「単語数600語程度。大学での第2外国語1年間半で学習するレベル」だそうです。1年半でこれくらいの量だとしたら少ない気がしますが、どうなんでしょう?ちなみに、中国語検定試験(日本中国語検定協会主催)の4級に相当するそうです。

 

HSKは、中国の大学に留学する際に必要になり、文系大学でHSK5級が、理系大学でHSK4級程度が求められます。

具体的な勉強法

先述したように、大学で春学期に中国語の授業を履修していました。通っているところがそもそも語学に力を入れていて、外国語学習理論の研究をベースに実践的な授業をしている、というのは大きかったです。

 

具体的な内容としては、

・ドラマ仕立ての映像を通じて会話文を練習

・クラスメイトと例文で練習

・単語や会話文暗記の小テストが週3回くらい

・中間、期末試験で会話、リスニング、書き取り、読み取りなどのテスト

といった感じでかなり鍛えられました。

 

特にありがたかったのは、最初の1〜2週でがっつり拼音、声調の練習ができたことです。最初は全く感覚がつかめませんでしたが、次第にできるようになりました。大学で週4コマ(1コマ90分) × 14週で84時間は勉強しました。

 

また小テストの回数が多かったので、通学中や家でもちょこちょこ勉強していました。それでもおそらく平均週1時間程度だと思います。したがって、大学のカリキュラムを通じて勉強したのは、トータルで100時間くらいでしょうか。語学は暗記しないと始まらないので、しっかり暗記をさせるカリキュラムで良かったと思います。

 

そして受験の約1週間前から、以下のHSK対策単語帳に取り組み始めました。すでに大学の授業でやっていて知っている単語もあったので意外と楽でしたが、リスニング・読み取り・書き取りとあるので、拼音・意味・簡体字を全てきちんと覚えていく必要がありました。

 

以下の単語帳がCD付きでおすすめです。3級の範囲まで覚えました。

品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級 CD付

品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級 CD付

 

そして、過去問を一回だけ解きました。思っていたよりリスニングが難しく、できれば何回か演習できると安心だと思います。

 

中国語検定HSK公式過去問集3級 2018年度版

中国語検定HSK公式過去問集3級 2018年度版

 

 

文法書は特に使っていないです。おそらく検定試験では過去問が最強です。過去問を解き、分からなかったところに絞って解説を見て学ぶ、というのが効率的だと思います。

 

ちなみに以下の参考書を本屋でパラパラとめくりましたが、大学でやった範囲と大体同じくらいでした。

新ゼロからスタート中国語 文法編

新ゼロからスタート中国語 文法編

 

 

単語帳、過去問合わせた勉強時間は10時間くらいでしょうか。総勉強時間は、大学のカリキュラムを通じた勉強と合わせて、110時間くらいだと思います。

 

大学の授業は会話に重点を置いていたので、HSKに絞って対策して勉強をすれば、もっと短い時間で合格できるでしょう。

 

点数は6割取れれば合格できるそうです。8割5分以上取れていたので、もう一個上の級を受けても良かったかな、と思っています。

 

実際どれくらい使えるかというと、まだまだ実践では使えないです。

できるのは、

・簡単な会話をする

・簡単な短文を読む

・駅や空港の中国語アナウンスで一部単語だけ拾う

といった程度です。

 

それでも中国語と中国文化に親しみが湧くようになり、学んでいてよかったなと思う時があります。

 

例えば、中国旅行に行った時、知っている単語を耳にしたり、大学の授業で学んだことを目にしたりして楽しかったです。

他にも、麻雀をやっていて、「ああ、これは中国語の本来の読み方と違って日本風になっているんだな」とわかった時などに、ちょっと嬉しくなります。

 

自分の専門にしたいわけではないので、語学は趣味程度に続けていけたらと考えています。ゼロから学び始めて検定試験である程度の級をとる、という流れまで経験できたので、ある程度勉強法が見えました。他の言語にも勉強法を転用すれば、習得できそうです。

一定レベルまで語彙力と文法力を身につければ、あとはとにかく使いながら習得するのが効率が良いのではないかと考えています。