英単語を暗記する鉄則
英単語を覚えるにあたって、個人的に鉄則だと思っていることを書いていきます。
以下の6つです。
- 発音記号を覚える
- 一度は発声する
- 書かなくてもいい
- 覚える = 思い出す練習
- 覚えたものと覚えていないものを分ける
- 単語帳は全体を高速で繰り返す
1. 発音記号を覚える
まず発音記号は覚えましょう。私も発音はどちらかというと苦手で、全く発音記号どおりには発声できていませんが、どういう音かはわかります。
発音記号がわからないと、単語帳を見ても正確になんと読むのかわからず、曖昧に覚えてしまいます。発音がわからなくてもスペルは覚えられるかもしれませんが、発音がわからないと発声できず話せるようになりません。
基本的に自分が発声できないものは聞き取れないので、リスニングもできるようになりません。
発音記号を学校で教わった記憶がありませんが、英語の勉強でアルファベットを覚える次くらいに大事だと個人的には思っています。
まず、小学校の英語の授業で発音記号を教えたほうがいいと思います。
(すでに教えているかもしれませんが)
そんなに時間はかからないので、サクッとやるといいと思います。
以下のサイトなどが参考になります。
2. 一度は発声する
1にも書きましたが、人間、自分が発声できないものは聞き取れません。なので一回は発声しましょう。
3. 書かなくてもいい
まず前提として、単語自体を覚えるために何回も書くのは効率が悪いです。
書くのは、スペルを正確に覚えるためだと思っています。
単語自体を知っていれば、スペルを正確に覚えるのに何回も書く必要はないです。
それでも、スペルを覚えるためですら書かなくていいと考えています。
「発音がわからないと発声できない」「発声できないものは聞き取れない」という考えでいくと、「書かないと書けるようにはならない」となりそうですが、
個人的には、必ずしも書かなくてもいいかなーと思っています。
理由は2つあり、1つ目は
スペルは何度も目にすると覚えられる
と思うからです。
漢字の場合、「薔薇」という字などは読めても、書いたことがないと、なかなか書けるようにはなりません。
しかし英単語は、書いたことのあるアルファベットの組み合わせです。なので何度も目にするうちに覚えてしまい、自然と書けるようになります。
2つ目は
現代では、ライティングはPCやスマホで行うことが多い
からです。
今みなさんが英語を書く場面は、PC・スマホで完結する場合が多いです。
仕事のメールや、学校の課題など、基本的にPC・スマホで完結しますよね。
なので入力補完も使えるし、スペルを一文字くらい忘れても単語自体を知っていれば、検索することができます。
なので実用的には、書いて覚える時間は無駄でしょう。
ただ、ライティングが必要な試験もたくさんありますし、高校生までは紙で勉強することが多く、手書きが多いと思います。スペルをしっかり覚えたい場合は、一度は書くとよいと思います。
繰り返しになりますが、単語自体を覚えるために何度も書くのは効率が悪いです。
4. 覚える = 思い出す練習
英単語を覚えるときに、単語帳を見て覚えようとしているが一向に覚えられない、という方がいると思います。これは当然です。
フォトリーディングなど見たものをそのまま記憶できる方は別として、ほとんどの方はボーッと見ていても覚えられません。
大事なのは、思い出す練習をすることです。
単語帳だったら赤シートで隠して思い出せるかチェックするなどです。
アプリを活用するのもおすすめです。
5. 覚えたものと覚えていないものを分ける
基本的に一度完璧に覚えたものは、しばらくは忘れません。
定期的な復習は必要ですが、例えば単語帳を開くたびにすべての単語を同じように勉強するのは効率が悪いです。
なので単語帳に取り組むときは、覚えたものにはチェックをするなど覚えたものと覚えていないものを分けるのが肝心です。
私は、覚えていないものに正の字で間違えた回数を書いていき、間違えた回数が多いものから復習しています。
カードでパラパラめくれるタイプの単語帳なら、覚えた束とおぼえていない束に分けるなどもいいでしょう。
復習に関しては、エビングハウスの忘却線などを引用して、このタイミングで復習すると良い、みたいに言っている人がたくさんいます。
しかし、記憶力は人によってそれぞれなので、自分で考えて工夫していくのが一番だと思います。
6. 単語帳は全体を高速で繰り返す
最後は単語帳に取り組むときのコツです。単語帳の一番最初から、順番に完璧に覚えていこうとする人もいると思います。しかし、最後に到達するときには最初の方を忘れてしまいますよね。
それだったら最初から完璧に覚えようとせず、高速で何周もして、接触回数を増やす方が短時間で大量に覚えられます。
これもmikanなどのアプリを使うのもおすすめです。
また、人間の脳の構造上、全体を把握してから細部を覚える方が向いています。
なので高速で繰り返すことで、全体→細部へと移っていけます。
最初から細部を覚えようとしてもそれは難しいです。
私が単語帳に取り組むときは、以下のようにして行っています。
一周目: 知ってるのと知らないのを分けるだけ
このとき、正の字の最初の一画を書き込んでいきます。これは超高速で一周します。覚えようとはしません。
二周目: 知らない単語の発音チェック
単語帳付属のCDなどで発音をチェックしていきます。これもすぐ終わります。このとき一度発声して確認します。
何なら音声なしで発音記号だけ見てチェックしていってもいいと思います。
覚えようとせず、正の字も書かなくていいと思います。
三周目: 覚え始める
三周目くらいから覚え始めます。一周目で知っていた単語についてはやりません。
なのでこの時点で覚えるべき単語数は、最初の全体からは少し減っているので、気持ち的に楽です。笑
このとき、赤シートなどで思い出して、覚えているかをちゃんとチェックします。
ただ一個一個には時間はかけません。スピード感を持ってやります。
覚えていないものは正の字を引き続き書き込んでいきます。
すると、三周目終わった時点でさらに数が減ります。覚えやすい単語は三周目には意外と覚えています。
四〜六周目: 引き続き覚える
なるべく高速でどんどん回します。
これも、引き続き覚えていないものは正の字を書き込んでいきます。
各周で、正の字が最多の単語だけやっていけばOKです。
一度赤シートでチェックして覚えていれば、意外と覚えているものです。
もし不安なら、正の字が多い順から復習していきましょう。
すると、(二周目は正の字を書かなかったとして)
六周目には、正の字が完成している単語もあれば、1, 2回しか間違えていない単語もある、という状態になります。
1, 2 回しか間違えていないものは、ちゃんと覚えているものです。
しかし5回も間違えているものは、それだけ覚えにくいわけで、そこから数回やる必要があります。
こんな調子であと何周かやります。
間違えたものには、毎回正の字を書き込みます。
毎回復習すべきものは減っていくので、どんどん楽になっていきます。
また、周回するごとに、類義語、対義語など、だんだん細かいことが頭に入ってきます。単語帳に書いてあるひとくちメモや豆知識のようなものも次第に頭に入ってきます。笑
最初からこれらを全部覚えようとしたら大変です。
私の場合、単語帳の難易度や量にもよりますが、10周もすれば、大体は覚えられます。
これを、一ヶ月もかけずやります。高速で回転するのであっという間です。
10周くらいしても、覚えにくい単語はやはりあります。
それらを、ノートやアプリにまとめておきます。そうすると自分だけの最強単語帳ができます。
これを試験前などに見返すと最強です。このノートの中でも正の字をつけると、自分が最も苦手な単語群がわかります。笑
それでも当然、時間が経って使わなければ忘れていきます。そうしたら定期的に単語帳を開いて、正の字の画数が多いものから復習していけばOKです。
画数の少ないものは、時間が経っても意外と覚えていることに気づくはずです。